おばあちゃんの料理
実家から30分ほどの場所に
祖父母の家があった。
夏と冬は遊びにいっていたように思う。
小学生の頃の思い出。
おばあちゃんはほぼ台所にいる思い出しかない。
台所で何か作っている後ろ姿。
大きなすり鉢で一緒に、枝豆などすった覚えがうっすら。
恐らくお盆とかだったのかもしれない。
台所へ行くと、私含めた孫達にお麩あるよ!って
お麩をくれる。
裏にある池にいる鯉に
あげにいっていた。
お麩をみるとおばあちゃんを思い出す。
祖父は茶の間で、こたつでお茶を飲み座り
来客の相手をし、
おばあちゃんはずっと動いていた。
祖父母が生きた時代はそういう時代だったけれど、
おばあちゃんが倒れた後も、介護が必要になっても
おじいちゃんは無理矢理でも連れて帰ろうとした。
勿論今までのようには動けないことは知っていたと思うけれど、
二人とももういないので聞くこともできないが、
きっと今までのように家事を全部してもらいたいということでなく
いてほしかったんじゃないかな。。と思いたいし、
きっとそうだと思っている。
私は祖父母に甘えるような孫でなく
いつもどこか大人に気を遣いいきていたけれど
おばあちゃんは気が付いていたように思う。
東北訛りの優しいおばあちゃんの声を未だに思い出す。